2020-04-24 ウッドデッキ
【ウッドデッキ】天然木?人工木?木材選び5つのポイント!
ウッドデッキを作ろうと考えられている方、まずは何をしたらいいのかわからないという方に向けて、材料選びまでのポイントをお話していきます。業者にお願いする場合もDIYされる場合にも参考にしていただければ嬉しいです。
デッキの完成イメージ
まずはじめにデッキが出来たらどのように過ごしたいのかをイメージしてみましょう。デッキ作りはここから始まります!
使用目的によってデッキの素材やサイズ、フェンス・スロープ・ステップの有無などが決めやすくなります。
目的は?
完成後の過ごし方をイメージしてみましょう。
今は目的が明確でなくても、ここで少し考えておけばスムーズに進むことが出来ます。
BBQ
広めにデッキを設けて、家族や友人とわいわいBBQ♪
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プール遊び
混み合うプールに出かけなくてもお子様も大喜び♪ 目隠しフェンスなどがあると安心ですね。
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ガーデニング
デッキでガーデニングや家庭菜園を楽しみながらゆっくり過ごす♪ スペースは小さくても、作業のしやすい高さに棚を用意したり、工夫することによって素敵なガーデンが手に入ります。
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リラックスライフ
テーブルやソファを置いて、食事や読書を楽しむ♪
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ペットとの時間
フェンスをつけてわんちゃん・猫ちゃんものびのび遊べる空間♪
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DIYスペース
作業台や棚を設けてDIYを楽しむ♪
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ライフスタイルの変化を考える
デッキの目的と共に考えるべきはライフスタイルの変化です。
5年後・10年後の生活を考えてみましょう。お子様の成長やご家族の為のバリアフリー化など、先の生活を考えるとデッキの形であったり、素材も適したものが変わってきます。
『デッキ材の選び方』で詳しくお話しますが、せっかくお金をかけて作ったウッドデッキを数年で取り壊し、お家の増築をしたり駐車場を設けることになったり・・・「もったいない!」がなるべくないように計画をしましょう。
デッキ材の選び方
それではデッキに使う素材についてお話していきます。
デッキの劣化速度は外壁の10倍とも言われています。デッキの施工で気をつけなければいけないのは、雨・風・日光にさらされるため腐りにくい耐久性があることと、シロアリの食害に遭わないための防虫性があること、そして選ぶ材料によってメンテナンスの頻度も変わってきますので、メンテナンスにお金や時間をかけられるのかということです。
デッキ材にはたくさんの種類があるので決めるのは難しいかもしれませんが、それぞれの木材のメリット・デメリットを知り、失敗のない材料選びをしましょう。
材料の種類
デッキ材には大きく分けて天然木・人工木があります。
《天然木》ハードウッド
ハードウッドとは広葉樹から作られており、日本では堅木・硬木(かたぎ)と呼ばれています。密度が高いため重く 名前の通り硬い木材になります。
耐用年数は木の種類にもよりますが、防腐・防虫のメンテナンス不要で20年以上です。
天然木は、無塗装の場合には雨や紫外線の影響で施工時から徐々に色が抜け、シルバーグレーと言われる銀白色に変化していきます。天然木ならではの経年変化を楽しめます。
■本物の木の温かみがある
■丈夫で長持ち
■重厚感・高級感がある
■油分の多い木は メンテナンス不要で30年持つといわれる
■密度が高く 腐りにくい(防腐塗料不要)
■シロアリに強い(防虫塗料不要)
■夏場に表面が熱くなりにくい
■価格が高い
■加工しづらいため DIYの場合に初心者には向かない
■油分の少ない木には 割れ防止のため15年ほどの間隔でワックスをかける必要がある
◆高価なためデッキを20年以上利用するようであれば、メンテナンスの手間がかからず長持ちするハードウッドがおすすめです!
◆長年の利用を考えるとメンテナンス費がそれほどかからないので、費用対効果は抜群です!
◆加工しづらいのでDIY初心者には不向きと言えます!
《天然木》ソフトウッド
ソフトウッドとは針葉樹から作られており、日本では軟木(やわき)と呼ばれています。密度が低いため軽く 名前の通り柔らかい木材になります。
耐用年数は木の種類にもよりますが、1年ごとのメンテナンスをきちんとした状態で10年ほどです。
天然木は、無塗装の場合には雨や紫外線の影響で施工時から徐々に色が抜け、シルバーグレーと言われる銀白色に変化していきます。天然木ならではの経年変化を楽しめます。
■本物の木の温かみがある
■価格が安い
■加工がしやすく DIY初心者にも優しい
■夏場に表面が熱くなりにくい
■水分を吸収するので腐りやすくシロアリ被害に遭いやすいため 塗装などのメンテナンスが必要(年に1回程度)
■反り・歪み・ささくれ・割れが出やすい
◆デッキの利用を10年ほどで考えられている方におすすめです!
◆初期費用は抑えられますが、維持するために定期的なメンテナンスが必要ですのでDIY好きな方にはとても向いています!
《天然木》防腐注入材
防腐注入材とは、乾燥させた木にJIS・JAS規定の加圧注入処理を施して防腐剤・防虫剤(木材保存剤)を浸透させた木材のことを言います。
注入させる薬剤にも種類があり、こちらも健康面・環境面で安全とされるJIS・JAS規定のCUAZ・ACQ・SAACといったものが使われています。
加圧注入には加工しやすいソフトウッドが使われ、耐久性を格段に上げますが、薬剤の濃度によって耐久性・防虫性も変わってきます。
JAS規定のK4相当のものが屋外使用には適しています。ホームセンターで売られているSPF注入材はK3相当で屋外には向きません。ホームセンターで購入する場合もインターネットで購入する場合も、薬剤の濃度が屋外向けなのかをきちんと確認しましょう。
天然木は、無塗装の場合には雨や紫外線の影響で施工時から徐々に色が抜け、シルバーグレーと言われる銀白色に変化していきます。天然木ならではの経年変化を楽しめます。
■本物の木の温かみがある
■価格が安い
■加工がしやすく DIY初心者にも優しい
■防腐剤・防虫剤の加圧注入により薬剤の染み出しの心配がなくメンテナンスが不要(防腐・防虫塗料不要)
■夏場に表面が熱くなりにくい
■反り・歪み・ささくれ・割れが出やすい
◆デッキの利用を15年以上で考えられている方におすすめです!
◆初期費用が抑えられ、ソフトウッドの加工性の良さに耐久性がプラスされ、DIY好きの方にはとても向いています!
◆木材を選ぶときには、屋外用のK4相当のものを選びましょう!
《人工木》樹脂木
樹脂木とは樹脂(プラスチック)と木粉(天然木を粉末状にしたもの)を合わせて押出し成形した素材です。メーカーや商品によって樹脂と木粉の配合は様々で、樹脂が多いほど耐久性は上がりますが木の風合いはなくなります。
■耐久性が高い
■シロアリに強い
■ささくれ・反りが起こりにくい
■割れや極端な退色がほとんどない
■塗装などのメンテナンス不要
■商品によっては木工用ノコギリなどでカットできる
■本物の木の風合いに欠ける
■夏場に表面が熱くなり 素足での使用が出来ない
■吸収率が低いので雨水などが溜まりやすく 滑りやすい
■プラスチックを含むため 静電気が発生する
■中空のものは衝撃に弱い
◆デッキの利用を10~15年ほどで考えられている方におすすめです!
◆価格はハードウッドと同じくらいの高価なものから、中国製の安価なものも出ています。「とにかくメンテナンスの手間が嫌!」という方におすすめです!
◆商品により様々ですが、表面温度・静電気・滑りやすさなど考慮したうえで選びましょう!
◆デッキ上でのBBQや花火は、熱により変形の恐れがあるので向きません!
まとめ
ウッドデッキの材料選びに大切なのは
デッキの利用目的・ライフスタイルの変化を考えた上で施工すること!
ハードウッドは、高価ではあるけれど20年以上の利用・メンテナンス費と手間がそれほどかからず費用対効果は抜群!加工しづらいのでDIY初心者には向きません!
ソフトウッドは、安価で10年ほどの利用を考えている方・DIY好きな方におすすめです!デッキを維持するため毎年の塗装メンテナンスはしっかりしましょう!
防腐注入材は、15年以上の利用を考えている方・DIY好きな方にもおすすめです!ソフトウッドほどメンテナンスの手間はかかりませんが、薬剤の濃度が薄いと防腐・防虫効果も薄れますのでK4(屋外使用)を要チェックです!
樹脂木は、10~15年の利用を考えている方・「とにかくメンテナンスの手間が嫌!」という方におすすめです!様々な商品がありますので、表面温度の上昇・静電気・滑りやすさなどを考慮したうえで選びましょう!
デッキの利用期間やメンテナンスのことを考えると、どんな材料が向いているのか明確になってきます。それぞれの木材のメリット・デメリットを考えて、無駄のない材料選びをしましょう(^^)
テオリアランバーテックでは、自社工場で加圧注入した信州産杉の防腐注入材でウッドデッキを施工させていただいております。
野外での杭打ち実験で、30年以上腐れ・シロアリ被害のないことが実証されているACQ注入材のTEORIA WOOD(テオリアウッド)。自社施工はもちろんですがデッキ材の部材販売も行っておりますので、ご興味のある方はお気軽にテオリアランバーテックまでお問い合わせくださいませ!(^^)/
執筆者
Ikeda |
エクステリア・シロアリ・断熱について勉強中。 『腐らない!』『シロアリに喰われない!』と『木の温もりを感じられる♪』を叶えるTEORIA WOODをもっともっと広めたい! 木製エクステリア情報を主に発信していきます! |