スタッフからの現場だより

2017-10-13 ウッドデッキ

『腐らないウッドチップ?』ウッドチップが目減りする原因とは!?【その1】

 yanagisawa


 

こんにちは!毎朝カミソリ負けと戦っているWEB担当の栁澤です。

カミソリ負けといっても使っているのは電気シェーバーなのですが、それでも・・・それでも・・・ぎりぎりの戦いをして出社しています。どなたか「カミソリに負けない屈強な肌を手に入れる方法」を教えてください。

 

 

ということで今回は『ウッドチップが目減りする原因』についてお話ししようと思います。

 

前回ウッドチップの紹介記事はこちら→http://www.teoria-lumbertech.com/column/shiroari06/

 

 

ウッドチップが目減りする「3つ」の原因


 

原因その1 「腐朽菌による目減り」

 

みなさんは「腐朽菌(ふきゅうきん)」という言葉を聞いたことはありますか?

正式名称「木材腐朽菌」

木材に腐朽菌が発生すると木の主成分である「セルロース・ヘミセルロース・リグニン」を分解する酵素類を分泌して、木材の組織を壊します。

 

木材の組織が破壊されること=腐朽する(簡単に言えば腐る)ということです。

 

◆実はキノコの仲間!?

シイタケやえのき茸などのキノコは菌から作られてますよね?これは、木材腐朽菌の仲間なのです!

 

おいしいシイタケも菌仲間!

 

 

◆木材腐朽菌は大きく分けて2種類

 

 

 

被害の対象となる木木材など

 被害の状況

 仲間

褐色腐朽菌

(かっしょくふきゅうきん)

住まいの建築材として多用されている針葉樹を主に腐朽します。

特に床下で多く見られます。

木材に亀裂が生じます。

木材の表面を指でつまむと粉状になります。

建物や木材に被害を及ぼすキノコは褐色腐朽菌が多数。

白色腐朽菌

(はくしょくふきゅうきん)

広葉樹を主に腐朽します。

豆粒大の穴が無数に開きます。

木材の表面に繊維状のほつれが生じます。

食用キノコ

(シイタケ・えのき茸など)

 

 

つまり、腐朽菌により腐っていくので目減りしてしまいます。

 

 

原因その2「シロアリの食害による目減り」

 

シロアリは自然界の至る所に生息しています。住宅の躯体に関わる部分に被害があれば大変なことですよね?その

ため、お家を立てられる時、またはお家を建ててから5年後・10年後に定期的なシロアリ被害を防ぐための予防

工事をされているお宅は多数ございます。

 

 

しかし、屋外に目を向けて見るとどうでしょうか?

ハードウッドならまだしもSPF材や防腐防蟻処理のされていない杉材やヒノキ材等のやわらかい木をお家の周りに

放置していませんか?防腐防蟻処理のされていないウッドチップも同様です。シロアリの格好の餌になることでし

ょう。国内に出回っているウッドチップの90%以上は「防蟻処理のされていないウッドチップ」なのです。

 

原因その3「飛散による目減り」

 

こちらはどんなウッドチップにもあてはあると思いますが、ウッドチップ自体は非常に軽い重量ですので強風など

により飛散する可能性があります。ウッドチップを敷いた周りは5cm~10cm程度高くしておくことにより、あ

る程度の飛散は防ぐことができます。

 

 

以上の3つの原因により、せっかくウッドチップを敷いたのに目減りしてしまって毎年つぎ足すのが大変!という

事態に陥るのです。

 

 

次回は「ウッドチップの目減り実験」について書きたいと思います!

 

 

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